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自立生活センター東大和

東大和障害福祉ネットワーク 映画上映会 @ハミングホール大ホール【筆子・その愛】

 大盛況  映画会「筆子・その愛」

 

  私たち、東大和障害福祉ネットワーク主催の映画会「筆子・その愛」が、昨年の9月28日(日)午後1時30分からハミングホール大ホールで開催されました。当日は約700名の来場者があり大盛況でした。
  この映画会の開催は、3月はじめの役員会で決定し、その後、この映画を制作した現代プロダクションと連絡を取りつつ準備を進めました。この映画は、障害児教育・福祉の先駆者である石井筆子の生涯を映画化したものであり、多くの方々に観ていただきたいと考えたのと同時に、東大和障害福祉ネットワークの存在をより多くの方に知ってもらい、ネットワークとしての力を少しでも確実なものにしていこうというのが目的でした。  幸い役員が手分けして販売した前売り券も目標の500枚を超え660枚に達し、当日の数日前には前売り券を完売とし、当日券を何とか55枚確保するという状況でした。
  当日は上映に先立ち、ネットワークの海老原宏美代表と現代プロダクションの山田火砂子監督の挨拶があり、ネットワークとこの映画への理解が大変深まったと喜ばれました。
  会場には車椅子利用の方をはじめ、いろいろな障害をお持ちの方が多数来場され、また、視覚障害の方へは、くにたち音訳グループとバリアフリー映画観賞推進団体シティライツのご協力のもと音声ガイドをつけることができました。ロビーには、現代プロダクションと滝乃川学園の書籍などの販売コーナーも設け、多くの方が利用されていました。
  終了後、山田監督は「こんなに沢山の方に見ていただき、大変うれしい。」と喜んでいらっしゃいました。また、当日会場に駆けつけてくれた、「筆子・その愛」の舞台である滝乃川学園の米川施設長は「いろいろな障害のある方と、その関係者、それに一般市民がこれだけ一同に会するのは大変素晴らしいこと、今後また、新しい企画でいい会が持てるといいですね。」と話されていました。
  今回の映画会の開催を通して、東大和障害福祉ネットワークが、一歩また一歩と着実に進んでいく足がかりが確かなものになったと思います。
  当日、会場においでいただいた方、また、今回の映画会の開催に際し、様々な面で御協力いただいた方々、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。(東大和障害福祉ネットワーク役員より寄稿)

内容は、筆子さんの親として、社会事業家としての一生を描いた話です。チケットはsold outになり、当日、会場は満員御礼でした。

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明治時代に障害児の親になった筆子さんや、その娘さんが周りから受けた差別・偏見の言動は、今とは比べ物にならないくらいひどく苦しいものだと思います。そんな中でも、諦めず、滝野川学園で障害児のケアを続けていく様子に胸を打たれます。実在の人物ということで尊敬もひとしおです。障害があってもなくても、同じ社会の一員として精一杯のことをしていくべきだという、「インテグレーション」、あるいは「インクルージョン」の考えを表す先駆者だったのではないでしょうか(CIL東大和・小日向)