ピアカウンセリングとは
Peerとは、「同じような背景を持つ仲間同士」という意味です。
「障害があったら役に立たない。世話が焼ける」などと思われている環境の中でずっと生きてきた障害者は、自分の障害を受け入れることも、自分の存在に自信を持つことも困難で、いろいろな気持ちを押しつぶしてきました。ピアカウンセリングというのは、同じように障害を持つもの同士でそのような気持ちや悩みを対等に話し合うことです。障害を持つ仲間同士だからこそ、「それはあなたが間違っている」とか「もっとこうしていかないからだよ」など批判や評価を受けず、ありのままの自分を受け入れてもらえる安心感があります。その中で、自分の本当の気持ちや隠されていた意識に自らが気づき、前向きな生き方へとステップを踏んでいけるのです。
自立生活プログラムとは
実際に地域で一人暮らしを始めよう!と思ったとき、
- どうやってアパートを探すの?
- 住宅を改造するにはどうするの?
- 介助者とどうやっていい関係を作っていけるの?
- どんな制度を使えるの?
- 金銭管理や健康管理はどうやったらいいの?
- 電車ってどうやって乗るの?
- 料理、掃除、洗濯ってどうやるの??
などなど、疑問は尽きません。
そんなひとつひとつの具体的な生活方法をプログラムにして一緒に考えていくのが自立生活プログラムです。
こうやらなければいけない、ということはありません。どうやったら一番自分にあったやり方なのか、ということを探していきましょう!
権利擁護運動
自立生活センターの理念に「当事者主体」というものがあります。つまり、自分のことは自分が一番分かっているはず。自分の人生のあり方は自分で決めていこう!自分たちの問題の解決を人任せにするのではなく自分たちで取り組もう、ということです。
実際、当事者による、実体験に基づく訴えは誰によるものよりも説得力があります。問題を解決する力が自分たちの中にあると信じること、運動することで実際に社会が変わっていくのを実感することで、また自分も成長できるのです。
相談支援・情報提供
自分も障害を持ちながら生活してきたからこそ知っている知識、情報があります。
ここの駅は使いやすいよ、あそこのスーパーには裏にエレベーターがあるんだよ、という日常の情報から、あなたならもっとこういう制度が使えるよ、役所に行ってこういう風に話した方が通じるよ、といった行政レベルの話まで。本で読んだだけでは見えてこない情報提供を行ないます。
また、アテンダントとの人間関係の作り方や介助の使い方における疑問・不満なども、サービスの提供者としてではなく、利用者の立場として気持ちを共有し、相談にのります。
指定特定相談事業(計画相談支援事業)
当センターは、指定特定相談事業(計画相談支援事業)の指定事業所です。
障害福祉サービスをお使いになりたい場合には、こちらで「サービス利用計画」を作成することができます。
詳しくはこちらをご覧ください
アテンダント派遣
アテンダント派遣は、障害者総合支援法の訪問介護を利用するか、有料派遣として実費をお支払いいただくか、どちらかを選べます。
<障害者総合支援法訪問介護>
※当センターでは派遣部門を幹福祉会と提携しております。- 自分が住んでいる自治体の福祉課の窓口に申請します。
- 計画相談支援事業所で、サービス利用計画案を作成し、市に提出すると、1ヶ月何時間派遣の時間が使えるか、「支給決定時間数」が書いてある「受給者証」が届きます。
- 訪問介護事業所と、派遣を受けるための契約をします。
- 派遣を受けたら、毎回「サービス提供実績記録票」に記録をし、その実績をもとに派遣にかかるお金が事業所に振り込まれ、事業所からアテンダントに介助料が支払われます。
- 利用者さんからは、一部自己負担額をお支払いいただく場合がありますが、ご本人が成人で非課税の場合には自己負担はありません。
<有料派遣>
- 自立生活センター東大和の会員になっていただきます。
- 1時間1,200円でアテンダント派遣を行ないます。
利用者さん・アテンダント双方から事務手数料として+100円ご負担いただきますので、
実際は利用者さんからは1,300円いただき、アテンダントには1,100円が渡ります。
* 派遣にかかる交通費は、実費を利用者さんにご負担いただきます。
* 1時間の派遣の場合は、調整手当として、+300円お支払いいただきます。
移送サービス(福祉有償運送事業)
詳しくはこちらをご覧ください。
短期入所事業(単独型)
障害者総合支援法の「短期入所事業(ショートステイ)」です。
どんな障害があっても、住み慣れた地域で家族と離れて生活を送る経験を積み、利用者さんの自立の気持ちを応援し、家族と一緒でなくても安心して楽しく過ごせるようにお手伝いすることを目的として開設しました。
市内にあるアパートの一室で、利用者さんのペースに合った時間の過ごし方を、アテンダント(介助者)がついてサポートします。定員は2名で同性介助です。集団が苦手な方、個別的な活動のサポートがほしい方はぜひご利用ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
自立体験「とびたち」支援事業(東大和市委託事業)
今、東大和市内で家族と一緒に暮らしているけど、将来、一人暮らしやグループホームなどで生活してみたいと考えている障害のある方を対象に、アパートの部屋(短期入所事業所)で自立生活に備えた体験ができる事業です。2022年度から始まりました。
車いすなどを利用している方も体験しやすいよう、段差を少なくしたお部屋を用意しています。
日中一時支援事業(東大和市地域支援事業)
短期入所事業所にて、日中一時支援事業も利用することができます。
事業所には泊まらず、日中や夕方の時間帯に、お部屋で食事をしたりお風呂に入ったりして、時間を過ごすことができます。
研修事業
毎月、新しいアテンダント(介助者)育成のために、重度訪問介護従事者養成研修を行っています。また、東大和市の委託を受け、重度訪問介護従事者養成研修・知的ガイドヘルパー養成研修を年1回実施しています。
点字翻訳
お手持ちの名刺に、100枚1500円で、点字をお入れします。
また、通信や必要な書類を点字翻訳し、視覚障害の方の情報収集をサポートします。
その他 (車いす貸し出し、学内介助)
「車いすステーション」
当センターは、東大和市社会福祉協議会の「車いすステーション」協力団体です。
市内の高齢者や障害者(児)、怪我をした方等に、無料で車いすの貸出しを行います。
○貸出期間
2ヶ月以内(1回の延長のみ可能)
○貸出方法
車いすの使用者の他、家族又はヘルパーなどが申請することができます。
車いす貸出申込書をご記入していただきます(申込者の印鑑が必要です)。
車いすの運搬、返却は申込者に行っていただきます。
「大学修学支援事業(東大和市委託事業)」
東大和市の委託を受け、障害のある学生が大学で学ぶことをサポートする事業を行っています。(幹福祉会東大和事業所で受託)