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自立生活センター東大和


東京インクルーシブ教育プロジェクト(TIP)は、教育上の障害者差別に対する障害当事者の想いを中核に、障害を理由として地域の学校から排除されない仕組みを東京都内で実践し、東京都の教育を障害者権利条約に謳われている水準まで引き上げていこうという団体です。自立生活センター・東大和は現在、代表を務めています。


〇TIP定例会
2018年7月8日(日)13:30〜@武蔵野芸能劇場小ホール
「養護学校はあかんねん!」鑑賞&講演会「金井康治君就学闘争の原点を知る」
ゲスト:長谷川律子さん(金井康治君のお母さん・障害児を普通学校へ全国連絡会代表)

「養護学校はあかんねん」は、何度見ても心に響きました。
「教育とは、人間が人間として、地域で共に生きるすべを学ぶ場のことである」
という川上さんの言葉が、胸に刺さります。
障害児の地域の学校への就学闘争の先駆けである「金井康治さん就学闘争」
残念ながら、ご本人は30代の若さでお亡くなりになりましたが、
ご健在のお母様に当時の貴重なお話しや、今現在のお母様の心境、想いを語っていただきました。
いつの時代も、「正解」を見出すのは難しいことを再認識できました。

〇TIP定例会
2018年4月29日(日)13:30〜@武蔵野芸能劇場
2017年度活動報告
教育基本法他、関係法令学習会―講師:池田賢市(中央大教授)
学校教育法第72条に「障害による困難は克服すべき」と書いてあり、就学児健診では「困難が起こりそうな子」を事前に見つけ出す作業が行われていること、教育基本法第4条では、「人種、信条、社会的身分・・・によって教育上差別されない」とあるが、そこに「障害」は入っていないことなどを確認しました。
また、フランスでは、「障害」の定義は、機能障害による「活動や社会生活への参加の制限」のことであり、「差別」の定義は、「人の間で行われるすべての区別」とされている上に、刑法に「差別罪」がある、ということも学びました。
さらに、身近なものを使って「分類」するということは、「分類する側の管理のしやすさ」によっていかようにでも変わることを体感できるワークショップを行いました。

〇TIP総会
2018.2.10(土)13:30〜@ハミングホール小ホール
「みんなの学校」上映会&大空小学校 市場達朗校長講演会

「みんなの学校」の上映を通し、インクルーシブ教育の可能性を共有するとともに、
その大空小学校の市場校長から、「みんなの学校」を作り上げてきた木村元校長の後を引き継ぐ際の気持ちや、発想の転換とやる気によって、どんな人でも、どんな学校でもインクルーシブ教育を実践することは可能であるというお話をいただきました。

第4回TIP定例会
2017.12.10(日)13:30〜@三鷹芸術文化センター
「障害者差別解消法」を理解しよう
講師:DPI日本会議 崔栄繁さん

崔さんの講義により、あらためて「区別、制限、排除」は差別であることを確認したほか、中央大学の池田賢市氏による「能力論」を聞き、
・各人に番号が付けられている
・服装や髪型等が統一させられている
・食事の時間と内容が決められている
・発言は挙手し、許可された時のみ可能
・管理者により決められたプログラムに従わなければならない
・よく整列させられる
・集団行動における規律と秩序が重視される
・一定の年数が経たないとこの環境から出られない
などの要件を見ると、学校というのは刑務所や軍隊と非常に類似している、
という気づきの共有も行ないました。

第3回TIP
2017.10.29(日)13:30〜@西荻南区民集会所
障害者権利条約を学び「一般的意見4」を理解しよう が終了しました!
DPI日本会議から、尾上浩二さん、崔栄繁さんというVIPな講師をお呼びし、 障害者権利条約の教育条項である第24条を中心に、しかし、第9条・21条のアクセシビリティ、第14条の身体の拘束、第12条の法的能力、第19条の地域生活条項、等とも絡め合いながら、インクルーシブ教育はインクルーシブ社会構築への不可欠な要素であり戦略であるという事を学びました。
また、第24条の国連解釈文である「一般的意見4」から、「インクルーシブ教育」「合理的配慮」などの具体的な定義についても理解を深めました。

第2回TIP
2017.7.30(日)13:00〜@セシオン杉並
バクバクの会「風よ吹け!〜未来はここに〜」の上映会とトークの公開TIPを行ないました!
DPI日本会議の尾上浩二さんをお招きし、ご自身の生い立ちの中でのインクルーシブ教育体験を踏まえた上で、内閣官房が出した「心のバリアフリー UD2020」について学習しました。

2017.7.2の都議選に対して、公開質問状を提出しました!

第1回TIP
2017.6.11(日)14:00〜@阿佐ヶ谷地域区民センター
参加者33名
TIP発足会。東大和教育プロジェクトの事例報告の後、会の趣旨、目的、活動の方向性などを確認しました。